南北緯25度より赤道に近い地域でコーヒー豆の栽培は行われています。
栽培がとても難しく、
主に高品質なレギュラーコーヒーに使用されるアラビカ種は標高1000m以上の高地で、
成長が早く病気に強いロブスタ種はそれ以下の標高でも栽培されています。
3年経つと、苗から育てられたコーヒーは結実を始めます。
白いジャスミンの様な花が咲いた後8ヶ月前後で完熟します。
直径1~1.5cmの果実(コーヒーチェリー)は熟すにつれて、
緑色から赤へと色づいていきます。
収穫期は年に1~2回、1kgの生豆を得る為には、3kgの果実が必要となります。


この工程は生豆の品質を大きく左右します。
中心の種子(コーヒー豆)とそれを包む
パーチメント(内果皮)、果肉、外皮を
外していく作業です。
この様にして生成された生豆は、
異物や欠点豆が混入しないよう、選別作業に回されます。
センサーや比重機にかけるなどして欠点豆を除去する
機械式のほか、人の手によるハンドピックも行われます。
これを麻袋に詰め、出荷となります。


こうして保管された豆が必要量だけ店頭に運ばれてきます。
新鮮なニュークロップの生豆は緑がかった色をしています。
これをサンプルローストにかけ、それぞれの豆の個性にあった
焙煎度合いを決めていきます。
こうして初めて、お客様の目の前に提供されるのです。