産地について
1熱心に取り組む生産者と共に
コーヒー豆は中南米やアフリカなど、赤道付近の国々で作られる農産物ですが、同じ国でも作る土地や生産者の技術はまちまちです。
その中から美味しいコーヒー作りに熱心に取り組む生産者を探します。
美味しいコーヒー作りに熱心な生産者と信頼関係を築き、そんな豆を手にしていく中で、美味しいコーヒーを作るためにどんなことをしなければならないのか、既存の流通の問題点やコーヒー栽培が環境に及ぼす影響等…これら諸問題を実際に目にし、共に考えようとしています。
2農園での栽培
コーヒー豆は、コーヒーベルトといわれる赤道をはさんだ南緯25度から北緯25度の地帯で作られています。
栽培がとても難しく、成長が早く病気に強いカネフォラ(ロブスタ)種は標高1000m以下でも栽培されていますが、高品質なアラビカ種は主に標高1000m以上の高地で作られます。標高が高く寒暖差の大きい場所で出来たものの方が味が良いことが多いので、くれあーるでは更に標高の高いエリアのものを取り扱います。
3結実・収穫
種で植えられてから3年経つと、コーヒーは結実を始めます。
白いジャスミンの様な花が咲いたあと8ヶ月前後で完熟します。直径1~1.5cmの果実(コーヒーチェリー)は熟すにつれて、緑色から赤へと色づいていきます。収穫期は年に1~2回、1kgの生豆を得る為には、3kgの果実が必要となります。
4精製・脱穀
中心の種子(コーヒー豆)と果肉や皮を外していく作業です。
果肉を取り除いてから洗う水洗処理(ウォッシュド)やそのまま乾燥させてから脱穀する非水洗処理(ナチュラル)など、さまざまな取り出し方があります。この工程は豆の品質や味わいに大きく影響するので、精製方法なども日々進化し、近年は醗酵を利用する方法も研究が進んでいます。
5選別・袋詰
この様にして精製された生豆は、選別作業に回されます。
異物や欠点豆が混入しないよう、センサーや比重機にかけることで除去する機械式のほか、人の手でひとつひとつ取り除くハンドピックも行われます。これを麻袋に詰めますが、高品質なものは品質劣化を防ぐため特殊なビニール袋で二重包装したものや真空包装にして出荷されます。
6船積み・輸出
生豆は温度の影響を受けやすいので、換気や温度・温度調節のできる輸送コンテナで運ばれるのが望ましいとされています。日本では通常商社から生豆問屋に卸されこれを業者が購入します。くれあーるでは品質の高い美味しい生豆を、全国の仲間と協力してカッピング、選別をして極力生産者に近いルートで入手することを心がけています。
7店頭へ
こうして保管された豆が必要量だけ店頭に運ばれてきます。
新鮮な生豆は緑がかった色をしています。これをサンプルローストし、カッピングで味を確かめ、それぞれの豆の個性にあった焙煎度合いを決めていきます。こうして初めて、お客様の目の前に提供されるのです。